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トリビア

神技

先日、2021年2月3日は二十四節気の一つ『立春』です。立春は暦の上で春が始まる日を言います。まだまだ寒い日が続きますが、この寒さに負けず、本校の3年生は勉強に熱が入っているようです。

と、同じような始まり方で、昨年もこの時期にトリビアを書かせてもらいました教員のツボ次郎です。昨年は国家試験について書きましたが今年は 鍼灸師が東洋医学的に行う診察法についてご紹介します。

 

鍼灸師が行う診察法の1つに望診(ぼうしん)があります。

望診とは、患者様の表情や皮膚の色艶、動作の状態など視覚的に観察することで心と体の状態を知る診察法です。

皆さんも家族や友人を見て「今日は元気なさそうだな」「足がむくんでいるな」「顔がいつもより赤いな」などと感じることがあると思いますが、我々鍼灸師はそれを診察法として行います。患者様がご来院いただいたときのご様子、治療スペースに入るまでの歩き方、ベッドに横になられたときの姿勢など、実際に治療が始まる前から患者様の状態を観察することでお体の状態を把握することを行います。

実際に体の不調は見た目に現れることが多いため、望診はとても重要な診察法の一つであり、またの名を神技(しんぎ)とも言います。

古代中国の名医は、その人を一目見るだけで深刻な病なのかどうか診察することができたそうですよ。まさに「神技」ですね。