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トリビア

あん摩の叩打法でセルフケア

今回のトリビアは教員の湯島彰良が担当します。

 

本校では「はり師」「きゅう師」「あん摩マッサージ指圧師」の3つの国家試験の受験資格が得られます。その中であん摩マッサージ指圧師は、「あん摩」「マッサージ」「指圧」という3つの異なる治療方法からなる資格です。

今回は「あん摩」についてお話しをさせていただきます。

 

あん摩には「基本手技」と呼ばれる治療の際に基本として使われる技があります。

あん摩の基本手技は患者さんの体をなでたり、揉んだり、押さえたり、動かしたりといった技を7つに分類しています。

その7種類あるうちの「叩打法(こうだほう)」に分類される技は、皆さんがイメージされる「肩たたき」のように手を使って患者さんの体をリズミカルに叩く技です。

 

叩打法には筋肉の働きを高め、血行を良くする効果があります。最近は雨で外に出づらい日々がつづいていますので、筋肉も活躍の場を奪われてしまいがちです。使われなくなった筋肉は力が弱まって硬くなり、肩こりなどが起きやすい状態になってしまいます。外になかなか出られない今こそ、お家でのセルフケアが健康の維持にはかかせません。最後にセルフケアの一つとして、足への叩打法のやり方をご紹介します。

 

【手拳叩打法(しゅけんこうだほう)】

軽く握った拳の小指側で叩く技です。

割れやすい卵を握るように優しく拳を作り、太ももの前や外、内側、膝から下の前や外、内側を、足の付根から足先に向かった流れで叩いていきましょう。

骨を叩いてしまうと痛いので、膝の皿や膝の関節、脛の骨(弁慶の泣き所)は叩かないようにしてください。

また肩から肘、手首、指にかけて力みなく叩打法を行うと、柔らかくリズミカルな力が叩いた部分に伝わって上手な叩打法になります。